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新しい視点で大学に進学する University Transfer

面接試験とはreport

面接と口頭試問は異なる

 面接は主に、志望動機、理由を尋ねるものですが、編入学試験の場合の面接では、これに、学修テーマまたは研究テーマについての問いが加わります。面接官は、あなたが3年次編入して、大学の2年間(大学3年〜4年)で、「何を中心に、重点を置いて、学び、研究したいのか?」を問い、あなたの返答で安心したいのです。編入学試験の場合、出願時に、「志望動機書や志望理由書」を書いて送っている場合が多いかと思います。その場合、面接は、事前にあなたが郵送した「志望動機書」に基づき、質疑応答のやりとりが進みます。逆に言うと、手元に志望動機書のコピーがあれば、そのコピーを使って、面接の練習ができます。

 一方、口頭試問は、志望する学部学科でのコア学問分野における、専門基礎知識を質問し、回答するものです。筆記試験の口頭版のようなものです。例えば、コア学問分野における、代表的な定説や、専門用語について問われます。従って、そのコア学問分野の基本書をしっかりと読み込んでおくことが必要です。ただし、やや時事的な内容も質問してくる場合があります。経済経営系学部での口頭試問ですと、新聞で報道された記事で、経済経営の重要概念と関わるものが質問されるケースもあります。それゆえ、日本経済新聞を毎日、読んでおくことも経済経営系学部への3年次編入の場合、必須です。


面接での採点

さて、面接試験に話を戻します。
面接では、事前に提出されている「志望動機書」に基づき、淡々と質疑応答が続きます。
 試験官は2人の場合が多いですが、3人の場合もあります。3人という奇数にしているのは、面接官の中で、合否で意見が分かれた時に、2対1で、合格判断か不合格判断か、白黒がつけやすいところからきています。
ただ、1教室に3人の教員を張り付けるとなると、教員の手配と教員への手当(お金)が多くかかるという問題が出てきますので、試験官は2人というところが多いようです。
 試験官が2人の場合は、合否はその場では判断せず、面接での印象を点数化して、入試委員会へ提出します。例えば、5点満点であるとすると、面接官Aが、合格水準と感じて「3」をつけても、面接官Bが、否定的な印象を受けると「2」(合格させたくないという意思を表す点数です)をつけるかもしれません。二人の試験官から、一方から「3」、片方から「2」の評価が入試委員会に提出されることになります。その学部学科の編入試験で、書類審査、
筆記試験のしている場合、面接の点数を加え、総合点で合否を決断します。この場合、3+2=5を二で割って、「2.5」が面接での評価となります。
 従って、面接では、二人いる面接官の両方をケアして返答する必要があります。面接官Aからの質問には、Aに顔を向けて返答し、Bからの質問には、きちんとBの方に顔を向けて回答してください。
 また、面接官からの質問がもし聞き取れなかった場合は、当てずっぽうに答えることは絶対にせず、質問内容を聞き返してください。例えば、「もう一度質問して頂けるでしょうか?」のようにです。面接会場では誰でも緊張しています。緊張のため、質問を聞き逃す場合もあり得ます。その場合は、気後れせず、丁寧に聞き返してみましょう。


面接の内容

 面接では、事前に提出されている「志望動機書」に基づき、淡々と質疑応答が続くと言いました。そうすると、志望動機書の内容に従って、想定される質問を予想できますので、その予想に基づき、回答を用意して、事前に練習をしておきましょう。
 面接で質問される頻度が高いものは、志望動機書にも書いてあるにも関わらず、@「この研究テーマにして理由を述べてください」とA「本学部学科を志望する理由を述べてください」だと思います。
書いてあることを、なぜ、わざわざ質問してくるのか?
それは、書くチカラと、対人での対話力とは別物と考えているからです。上手に志望動機書が書けても、しゃべるのがメロメロで、受け答えがハッキリしない学生では、大学に入ってからの孤独な環境下で、自らの道を切り開くのは無理と断定されてしまいます。論理的な文章を書くチカラはとても大事ですが、同時に、筋道をつけて対話できるチカラが大学では必要なため、面接試験で、その対話力を試しているのです。
 面接ではストレス耐性を見るために、少し圧迫面接的な、語調を強めて、面接官が質問をする場合もあります。大学という自由であり孤独な環境に身を置き、自律的に、学び、研究するだけの「タフネスさ」があるかどうか、を、特に上位校の大学の教員を見ようとします。落ちついて、心を乱さず、返答していきましょう。

面接で聞かれることは、リストしていき、次の面接への対策で活かしていきましょう。

Q1 この研究テーマにした理由は何ですか?
Q2 本学の本学科を志望する理由は何ですか?
Q3 編入後、具体的には、どういう計画で、研究していきますか?
Q4 本学を卒業した後、どのような進路を考えていますか?
Q5 あなたの得意とすることは何ですか?
Q6 現在の在籍校で、あなたが特に努力したことは何ですか?
Q7 最近、読んだ本は何ですか?
Q8 気になるニュースはありますか?

 Q7やQ8は、大学に編入するわけですから、どの程度の「知的な生活」を日々過ごしているのかを暗に聞いてくるわけです。従って、できれば、人文系の学科への編入を考えている場合は、朝日新聞を、社会科学系の学科への編入を考えている場合は、日本経済新聞を、読み続けることをお勧めします。この2紙とも一流紙であり、面接対策でありながら、同時に、日本語の読解力を磨いてくれます。新聞は朝刊1部で、岩波新書2冊分の情報量が入っています。新聞を一か月=30日読むと、2冊×30=60、つまり新書60冊分を読んだことになります。

 朝日新聞の電子版サービス「朝日新聞デジタル」

 岩波新書を60冊も買うと、5万円以上費用がかかっていまいますが、新聞なら、一か月約4,000円ですので、十分の一のコストで、面接と、高度な文章の読解力向上、さらに、時事的な小論文への対応力を高めてくれます。とてもコスパがいい、やり方だと思います。なお、新聞はデジタル版の方が記事を保存しやすいメリットがあります。念のため、朝日新聞のデジタル版への案内ページをリンクしておきます。


面接対策

活動報告写真

 志望理由書をベースに、想定される質問と回答を、「話し言葉」で、文章化していきます。これをスクリプトを作る、と言います。
つまり、話すべきセリフの台本を自前で作るのです。このスクリプトを作成していくと、冷静に、自分を見つめることができ、面接での場面を頭に描きながら、思いつく質問をリストしていき、その回答を記述していきます。
 このスクリプトが完成しますと、面接を乗り切れる自信がついてきます。もちろん、スクリプトで予想していない質問が来る可能性はゼロではありません。しかし、志望理由書をベースにした面接である限り、面接での質問事項は、大方予想することができます。
このスクリプトを作る作業はひと手間かかり面倒に感じるかもしれませんが、面接試験を攻略するためには必須の作業です。
 スクリプトがあらかた出来上がったら、その話し言葉で記述されているスクリプトを使って、ご自分で発話する練習をしてください。いわゆるシャードウィングです。できれば、鏡を前にして、ご自分の顔を見ながら、スクリプトの質問を自信で発話した後、その回答を、鏡を正面から直視しながら、発話してみてください。最初は、たくさん、「言いよどむ」と思います。この発話練習を、5回、10回と重ねていくと、「よどみなく」、「自然に」発話できるようになってきます。
どうしてか?
 それは人間の脳の思考部位と発話をつかさどる言語部位とが違うからです。両方の部位を連動させて、人間は発話しているわけですが、真新しい発想を言葉にするときには、言い間違いや、よどみが多発します。試験官がストレスを感じないよう、好印象を持って聞いてもらえるように、スムースに返答ができるように、シャードウィングで、発話の練習をしておきましょう。
 練習には卓上の鏡を使うことをお勧めします。念のため、スタンドミラー へのリンクをつけておきます。
 シャードウィングを10回以上練習したら、時間的余裕があるようでしたら、次のステップとして、ご自分の発話を録音して、ご自分で聞いてみると、自分をさらに客観視できます。録音して聞いた声で聞きにくい部分があれば、その部分は、他人、つまり試験官も聞きにくい部分です。再度、その部分を発話練習しましょう。
それから、信頼できる友人がいたら、友人に試験官役になってもらい面接試験のリハーサルをしてみましょう。

 志望動機書・理由書の書き方は別のページで説明します。


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